インドの洗礼
welcome to India
ナマステ。
前回のブログでは彼女さんが具合悪くなって「大丈夫か~」って終わりましたね。
そう、そうなんです。
始まるんです。
インドの洗礼が…!!!
あーー、まじで書き起こすのも嫌だ。なんてね、書きます。
時刻は深夜12時。
彼女さんが嘔吐してて心配してたんですよ。
なんか僕も気持ち悪いな~ってなって、気づいたら俺もダウン。
その時の二人の症状まとめ
ぼく:発熱・頭痛・下痢・吐き気
彼女さん:鼻炎・中耳炎・下痢・嘔吐
「これがインドか…」
小声で500回くらいぼやきました。
二人でトイレとベッドを反復横跳びしてると、
「え。待って。やばくね。今日朝7時ジャイプル行きの列車だよね?」
ってなりました。
絶対治さなきゃと必死に薬を飲みあさります。
手持ちの葛根湯それと解熱剤を一気飲み。飲み合わせなんて関係ない。
でも下痢は止めない方がいいって言いますよね。ストッパは飲みませんでした。
お腹弱いのは父譲りなんです。
それと彼女さんが持ってたカザフスタンの錠剤を飲んだ気がします。
なんでカザフスタン。
しかし時間は経てど、ぼくらはマーライオンでした(上下から)。
とりあえず旅行代理のおじさんにライン。そう、この人インド人だけどラインやってるし、ローマ字でだけど日本語で会話できるからとってもありがたい存在でした。いつかこのブログあなたに届け!
元のルールでは電車の変更は前日まででしたが、なんと朝出勤したら空席あるか確認してくれるということ。本当にダンニャワード(ありがとう)。
しかしもし取れない場合を想定して寝ます。絶対治すぞと全臓器に訴える。
なぜこんなことに?
が、全然寝れない。
1時間ごとに起きては下痢・吐き気。
深夜だからご飯も飲み物も買いに行けない。
そんな中、二人でぼそぼそと原因究明してたんですよ。なんでこうなったんだって。
僕らの結論として、この下痢・嘔吐の種はサモサです。
そう、昨日の10ルピーのサモサ。ジャガイモや豆の包み揚げです。
店番を10歳くらいの男の子2人でやってて、かわいかったから買ったんです。
でもそのお店の横は公衆トイレだったんですね。
インド行ったことある方なら分かると思うんですけどインドの公衆トイレってただの壁なんですよ…壁。
ボンって一枚の壁があってそこにみんな放尿してるんですね。
それがほーーーーんとに臭かったんです。
そんでそこをおうちにしてるハエがぶんすかぶんすかサモサのソースの周りを飛んでたんですね。
なんで買っちゃったんだ…。
だって彼女さん一口目で「え。やばい味するこのソース」って言ってましたもん。
でも店番の男の子たちに罪はないし、買ったのは自分たちだし。
そんな行き場のないサモサヘイトを抱えながら苦しんでました。
インド政府、ロケット作る前にトイレ作ってくれ。
いざJaipurへ!
つら~~~~~~い
って念仏のように二人で輪唱してたら朝になってました。
まずはラインを確認!
なんと朝7時発を14:45発に変更してくれました!!!
本当に本当に助かりました。
でも部屋は出ないといけないので宿のロビーでコーラを飲んで待ちます。
水にしとけって感じだけどなんかこの時体調良くなった気がしてたんですよね。カザフスタン万歳。
昨日仲良くなった旅友達にもお別れをつげて向かうはAgra Fort駅!
往路で使ったAgra Cantt駅とは別です。
光と音のショーを楽しんだ(ある意味)アグラ城を横目にリキシャに乗ります。
乗り物からの風景ってのは形容しがたい良さがありますよね。
駅はアグラ城と隣接してるので、もの5分ほどで着きました。立派や立派。
赤褐色の城とマッチしてる。
牛さんもナマステだモー。
駅構内はというと、人間と同じくらいサルがいます。
頭いいんですよねサルって。カンボジアでもそうでしたけど、サル普通に缶のジュースとか飲みますしね。
大喜利のネタで使えそうな光景。
エスカレーター建設中
さすがになんか食べようってことで売店で水とクッキーを購入。
いざ列車に。
等級はなんなんだろあれ。
3段寝台ぽいけど寝台でなくて3人掛けのベンチ席が横に2つ。
僕ら二人とふくよかなお母さんだったので正直きつかった。
クッキー数枚とストッパでカロリー摂取。
ジャイプルまでは5時間40分とのこと。
しかし乗っていると段々列車酔いというか、普通に昨日の吐き気というか、気持ち悪くなってきてトイレに駆け込みました。
案の定、さっきのクッキーとストッパはカロリーに変換されることなくインドの大地に還っていきました。いつか綺麗な花を咲かせてください。
ちょっとリフレッシュしょうと思って、列車の乗り口(下の写真の赤丸のとこ)に座ってたんですね。列車爆走中ですけど乗り口も全開です。インドなんで。
ここ本当に風圧がすごいんですよ。だからぎっちぎっちに手すり掴みながら、上半身だけ外に乗り出して景色を見ようと思ったんです。
そしたら、
バヒューーーーーーーーン
そんな音とともに視界がぼやけたんです。
直感で「俺列車から落ちて意識失ったんだ」、そう思いました。
しかし1秒後に理解しました。
「あ、眼鏡吹っ飛ばされた」
そうなんです。いつもコンタクトだけどその日に限って眼鏡だったんです。
止まらない列車、風に乗る眼鏡。二人の距離は離れていきます。
気づいた頃には、もうそこには…
なんて恋愛小説書けそうなくらいの虚しさが襲ってきたのを今でも鮮明に覚えてます。
動揺をうまく抑えて、平気なフリして席に戻ります。たぶんあの時手と足揃っちゃってたわ。
そんなこんなでジャイプルに到着!
この日は移動しただけでしたね。
泊まる宿はHotel King Palace。すごい豪華な名前。
日本語ぺらぺらのドライバーがお出迎えしてくださいました。
日本語喋れる人のほうが怪しく見えちゃうのは海外あるあるですよね。
実際はめちゃいい人。
微かな視力を頼りにトゥクトゥクから街を眺めます。
ジャイプルはラージャスターン州の州都なだけあって駅周辺エリアはかなり栄えてます。
そして旧市街に入りました。
ジャイプルの別名は「ピンクシティ」。変な意味じゃありません。
その名の通り、旧市街の建物は赤土のようなピンク色に統一されています。
イギリス統治時代にアルバート王子がジャイプルを訪れる際に、歓迎の意味を込めてピンク色に染めたことが理由らしいです。ドライバーさん曰く。
その旧市街の中でひと際輝く建物が見えました。
それがこちら、風の宮殿。ハワー・マハルとも。
裸眼でも分かる美しさでした。
「かつて宮廷の女性たちが、ここから町を見下ろしたという(地球の歩き方より)」だそうです。
正面からの迫力とは裏腹に奥行きは浅く作られてます。
ちなみにインドでよく聞く「マハル」とは「宮殿」のこと。こういう知識、いつか役に立つかも。
これは夜に見て正解だった。
この頃にはジャイプルについた安心感からか体調も良くなってきてました。
宿はとってもきれい。
サモサがトラウマで屋台飯びびってたんで、宿のレストランで済ませました。胃に優しそうな汁ものを。うましでしたが高かった、二人で600ルピー(900円)。サモサ60個分。
果たして体調は全快するのでしょうか!
なんて言っておきますが、しません。
では!
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