Ryotabi

大学生のユーラシア横断紀行やインド紀行

【世界一周70-71日目】首狩りコニャック族!ロンワ村へ

この日記に書かれているナガランド州を知ったのは「あまねき旋律」というドキュメンタリー(映像人類学)映画きっかけ。

予告編しか見てないので、帰国したら本編見よ。皆さんも是非。

そして読み終わったら【世界一周】のバナーをクリックしていただけると幸いです!

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70日目:国境線のその向こうへ


朝5時モンへ到着。ここへ来た目的は、さらに進んでロンワ(Longwa)という村に行くため。

 

そこはなんと、ミャンマーとインドの国境線上に位置しているのです!国境線が近代になってロンワ村を横切ったという表現の方が正しいですが、なんだか島国日本人からすると不思議な感じがします。

それでは行ってみましょう。


7時半に村行きのスーモが出発するので、それまでモンをぶらぶら。

スーモとは乗合バンのことでインド北東部では一般的な乗り物です。

 

モンも大きな町ではないですが、必要なものは揃ってある感じがします。ATMもいくつか。

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町中にナガランド州で唯一空港のあるディマプールやソナリ行きのバス会社があったので帰りは困らなそう。

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時間になったので再びスーモ乗り場へ。お値段は170R

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凸凹土道から緑の絶景を眺め、進むこと2時間。ロンワ村へ到着!

 

辺境の村だと思っていたけれど、売店も数店、宿は3軒ほどありました。

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しかしそこには沢山の兵士もいます。

 

何故かって、ここが国境線だから。


国境だからといって鉄条網があるわけでも、線が引いてあるわけでもありません。

皆当たり前に行き来するし、パスポートチェックなんてないです。

もちろん、僕らがそこらを行き来したって注意されません。というか意図せずとも越えてしまいます。

 

国境のピリピリ感はなく、兵士さんの持ってるAK47触らせてくれたり(笑)。

 

すると暇にしてた1人の兵士さんが、村長の家まで案内してくれました。 地図だと教会となっていますがお家です。

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この家は、あえてインドとミャンマーの国境線を跨ぐように建てられています。

そのため入り口(上写真)には両国の国旗が。家の中も見せてくれました。

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宿に荷物を置いて、再び散策。

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道中の建物には首刈りを示す模様が


宿の人がオススメされた山に行くと、村全体が見渡せました。

左右に広く民家が分布してますが、国境なんて関係ありません。

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頂上には碑があり、ここと先ほどの村長宅(上の写真中央あたりのオレンジ屋根の大きな建物)を結ぶ線が国境だそうです。

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東側はミャンマー語

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西側はヒンズー語

それにしても美しいです。

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すると散歩に来てた地元のおじさん親切に色々教えてくれました。

 
村民は大体7000人位いるということ。

ここの人々は戦闘的な性格のコニャック族であること。

同じコミュニティーとは言え当然ミャンマー側の村民はミャンマー国籍、逆もまた然りであること。

しかしミャンマー側の人も含め、ここの人は100%キリスト教徒であること。

これだけ自由に国境を越えられるけれど、少し進んだ所にある別の村でパスポートチェックがあること。

 

 

そしてなんと首狩りされた頭蓋骨が置いてある場所に連れて行ってくれました。

 
村にあった頭蓋骨の大体は既に撤去されてしまったらしいのですが、この1つは民家の裏庭にひっそりと隠れてました。

かつて首狩りをしていた男性たちは顔にタトゥーをいれます。写真撮っていいか尋ねるとお金求められます(そこは意外とませてる)。

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次は教会へ。

古びてますが、立派です。ここの祭壇も国境線を跨ぐように設計されているそうです。

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そして教会の脇にある銃工房へも連れて行ってくれました。

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まさにピストルの部品を作っている最中

 

コニャック族は技術力が高く、銃も自ら作ってしまうので、それを恐れたイギリス軍が彼らをアヘン中毒にさせたそうです。

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そして踏み入ったことを聞きましたが、案内してくれた彼曰くやはり7姉妹州としてインドから独立したいとのこと。
大多数(アーリア系、ヒンズー教徒)のインド人とは言葉も宗教も顔立ちもまるで違う彼ら。

インド政府としてはミャンマー、中国、ブータン、バングラデシュと国境を接するこの地域を離したくはない。
バングラデシュが独立する際に自国側に組み込むためバングラ政府は隣接するアッサム州に大量のイスラム教徒を送ったけれど、それが今ヒンズー優位の政策の中で尾を引いています。

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現像したフィルムカメラの写真。村の女の子たちは弟妹の子守りをしてて偉い。

 

 

最後に宿情報。

Longsha home stay

  • トリプルルーム1人400ルピー
  • 村の中心からは少し離れてるが村自体そんな大きくないので徒歩圏内
  • 母屋は伝統的な家屋、泊まるところは普通の建物
  • トイレあり
  • シャワーなし。バケツの水を汲む
  • Wifiは村自体になく、airtelの電波も入ってこない
  • ご飯は100R程
  • オーナーと妹さんが英語堪能

ちなみにこの家のお爺ちゃんお婆ちゃんがアメリカ人宣教師によって最初に洗礼された人達らしいです。

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その他、村の中心にあるJeilei' Ponghum Home stayも食事付きでそんなに高くなかったです(確か600ルピー位だったかな…)。

 

 

 

豆知識!

ここの小さい男の子たちは外国人を見ると石を投げて来ます!!ハハ!!!ハハハ!!!!

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71日目:ロンワ村を後にしてディマプールへ

翌朝、村を出発してモンへ戻ります。

すごく大きな街に感じる…。

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タトゥーおじちゃんはリアルにこんな感じ


そして14時、ディマプール行きのバス(600ルピー)に乗り込みいざ出発! 
翌朝4時に到着予定なので早めに就寝zzz

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今日もありがとうございました!

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