今日は祝日です。
というのもこの日までの3日間、国王の戴冠式があるため。
前日の祝賀パレードの様子はこちらからどうぞ。
そう、祝日。
国民のためのおやすみ。
なんてったってお寺も博物館も何も空いてないのさ。
そりゃ行く場所がない。
ならそれを口実にダラけてしまえ〜〜。
昼過ぎになって、一応日光浴びとくか〜ということでお散歩。2年前に泊まった宿なんかを訪れてウヒヒ懐かしい…など独りでブツブツ。
夕方になると街の電飾が灯って幻想的。
お腹が減ってきた。
日本を発って1ヶ月程が過ぎると、大抵の日本人はラーメンが食べたくなるようにDNA操作がされているらしい。もしもこれに従わないと髪が麺に見えたり、蛇口から豚骨スープが流れてるように見えるなどの幻覚症状が起きるらしいのでラーメンを食べに行くことに。
余談ですが、僕高校の部活引退したあと週4でラーメン食ってたんですよ(7kg太った)。麺めっちゃ好きなんですよ。東京っ子なんで油そばが大好きですけど、今回ばかりは贅沢言いません。麺ならEverybody welcomeです。
そうと決まればお店探し。
バンコク中どこにでもあるけど、せっかくなら日本人街のタニヤ通りでも行こうかなと。行ったことないので!
Silomを目指し15番の路線バスに乗り込みいざ出発。Siamなどを通りながら45分ほどで到着。
やはりBTSやMRTが通ってる辺りは賑やか。
そしてタニヤ通りへ。
ここは歌舞伎町か?
どこを見渡しても日本語で書かれた食事処とキャバクラ・風俗の看板。キャッチのお姉さんに、今晩の"お店"を探してる日本人男性。
風俗があるのは世の常だけれど、なんだか恥ずかしさも感じる。
いやはや、僕の目的はラーメン。そりゃもう日本人街なだけあって至る所にある。でもやはり高い。250Bって…日本と変わらんね…。
いい(ラーメンの)お店はないかと辺りをぶらぶら。
ここに来たからにはしょうがないと思いますが、しつこく声かけられる。
女性からも男性からも。
オッパイミタイ?
オニイサンエッチスキ?
チンチンマッサージ?
風俗なんて行ったことないピュアピュア少年はビビりながら誘い文句のマシンガンを避けるのに必死でした。
そして選んだラーメン屋さんがこちら、鶏そば七星。調べると千葉のお店らしい。
値段もお手頃、それに屋台ってのがいい雰囲気!博多を彷彿させるような佇まい。
ネギ鶏そば。85B。
濃厚な汁に絡みつく麺。
美味い。
旨い。
箸を進めるほどに麺が減っていくという現実を受け入れられない
何故だ。
何故ラーメンがなくなる。
僕はもっと楽しみたいんだ。
どうして旨いものに限ってすぐに消えてしまうのだ。
僕は悟った。
これが諸行無常か。
かつてガウタマ・シッダールタが説いたのはこのことであるのだ。終わりのないものはない。彼もきっと印度の奥地で瞑想をしながらラーメンに想いを馳せていたのであろう。
それはいわば、ラーメンは宗教的思想になりえるという事でもある。
そのように考えてみると、ラーメンは全てのものが行き着く先であるのかもしれない。
鶏、豚、魚、野菜それらすべては出汁となる。つまりあの極上のスープは蓮の池ではないか。ならばどんぶりは極楽浄土と呼べるではないか。
本当の世界平和はその一滴のスープの中にある。そう信じてやまない。
僕は人々の苦しみを優しく包むワカメのような人でありたい。
宇宙と向き合いながら、完飲。
ご馳走さまでした。
はい。こんなことは考えてません。普通に美味しく頂きました。
たまの日本食は精神的にも大切ですね。
目的も果たしたので宿に戻りましたとさ。
日本に帰ったら滅茶滅茶ラーメン食べる!!!!!
今日もありがとうございました。ラーメンに誓ってポチッとお願いします。